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 荏原製作所(社長浅見正男氏)は、水素社会の実現に貢献するため水素インフラ関連機器の商用製品試験・開発センター「E―HYETEC」(仮称:Eハイテック)(Ebara Hydrogen Equipment Test and Development Center)千葉県富津市に新設する。

 世界的な脱炭素化の流れの中、燃焼時にCO2を排出しない水素は、温暖化対策の切り札として期待されている。荏原グループでは、水素を「つくる・はこぶ・つかう」のすべての分野で水素関連技術の社会実装に向けて、グループで保有する技術・事業の活用に取り組んでおり、既に世界初の液体水素昇圧ポンプを上市し、世界各国で販売活動を展開している。

 今回の商用製品試験・開発センターは、日本や世界各国が進める水素サプライチェーン構築に必要不可欠となる液体水素ポンプの社会実装を確実に遂行するための液体水素(実液)を用いた製品性能試験や要素技術開発を目的とした拠点となるもので液体水素向けポンプの実液を用いた実スケール商用製品試験設備として世界初となる。

 敷地面積は、約1万8000㎡、建物面積は、約2800㎡で投資額は約160億円。竣工は2026年6月を予定し、液体水素ポンプ製品性能試験設備、関連要素技術開発設備 など天候に左右されない屋内閉鎖型試験施設となっている。※2025年に一部試験設備の運用開始予定。

 液体水素ポンプを安全かつ安定的に使用するためにはマイナス253℃の水素実液を使った性能試験による品質確認が不可欠で、実スケールにおいて商用製品の水素実液による製品性能試験や要素技術開発を可能とし、水素インフラ関連事業の進展に寄与するとしている。加えて、水素サプライチェーン構築を目指す国内外の企業などの水素関連技術開発にも貢献していく。

 橋本総業会長橋本政昭氏、社長阪田社長貞一氏)と取引メーカー、販売会社などで組織するみらい会は10月11日・12日の2日間、東京ビッグサイト東7・8ホールで「共に栄えるみらい市2024」を開催する。

 みらい市は、管工機材、設備機器を展示、販売するトレンドショーであるとともにセミナー、相談コーナー、ステージ、アミューズメントなど様々な企画を組み合わせた総合イベント。毎年、日本各地で開催されており、今年は東京のほか全国5会場での開催を計画している(3会場で開催済み)。前回の東京会場には来場とWeb合計で2万322人が来場し、今年は来場1万5000人・Web来場1万人の計2万5000人の集客を目標としている。

 キッツ(本社・東京都港区、代表執行役社長河野誠氏)は、2025年1月1日付で完全子会社である東洋バルヴを吸収合併することを決定した。

 キッツは、2004年に東洋バルヴをグループ会社に迎え入れ、信頼のある「東洋バルヴ」ブランドを強化しつつ両社の生産・技術部門を統合するなどグループ内でのシナジー強化と経営効率化を進めてきた。そうした中で現在の国内バルブ市場は建築設備・機械装置分野で長期的な競争激化が見込まれ、施工方法の効率化など市場のニーズを的確にとらえてスピーディに対応することが求められている。

 キッツグループではこのような市場環境の変化に対応するため営業体制の再構築によるマーケティング強化と社内業務の効率化を目的として今回の吸収合併を実施することとした。

また、ブランド戦略としては「東洋バルヴ」ブランドは今後も存続し、

顧客へのサービスを向上させながら売上の拡大を図っていくとしている。 

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