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 モノづくりをトータルコーディネートする電機・エレクトロニクス総合商社のたけびし(本社・京都市右京区西京極豆田町29、社長岡垣浩志氏、℡075―325―2190)は現在、社会インフラ事業で企業・工場設備などのBCP対策用として空気応用担架「エアーストレッチャー」の拡販に注力している。

 震災やゲリラ豪雨などの自然災害や感染症拡大など緊急事態時でも事業を継続するためのBCP(Business Continuity Plan)の策定が企業規模に関わらず求められている。また、事業所や製造・加工業の工場などの現場では、社員一人ひとりの防

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災意識の強化と併せて近年増加傾向にある熱中症や労働災害などのリスクに備えた対策が急務となっている。

 「エアーストレッチャー」は、女性医療従事者のアイデアから誕生した自吸式万能担架。傷病者を少人数で搬送することを目的に開発され、応急処置を必要とする救急搬送やレスキュー作業など様々な用途で威力を発揮し、日本赤十字社関連施設や災害拠点病院をはじめとする医療機関・教育施設・一般企業に採用実績がある。

 エアーストレッチャーを広げてバルブを回すだけで自動的に空気が充填され、マットに寝かせた傷病者にワンタッチカバー(ラップ)を掛けて包み込むように安全ベルトで固定して搬送する。

 空気入れなど特別な道具を必要とせず3分ほどで搬送準備ができ、緊急時でも落ち着いて作業を行うことができる。

 エアーマット前後にある可動式ループベルトにより様々な搬送状況に対応する。狭い場所での回転や階段搬送時に使用するハンドベルトが8カ所付いており、底部の特殊ポリエチレン(PE)板が凸凹した地面の衝撃を吸収するため、スライドさせることで女性一人でも安全に搬送作業を行うことができる。

 ワンタッチカバー(ラップ)で傷病者を包み搬送する「ラップ・ローバル」(CYR―04T)価格20万2400円(税込)と下から上への階段搬送時に使用するレイズグリップが付属された「レイズ・ローバル」(CYN―11R)価格21万7800円(税込)を用意している。

 サイズはそれぞれ幅80×長さ190×厚さ5・5cm(使用時)。φ30×80cm(収納時)。重さ、約7kg(本体重量)。耐荷重、140kg。付属品、キャリーバッグ・オプナーベルト。

 オプションで設置台(床置型・カバー付き)、出血や体液などをブロックするフィルムが入った「ディスポストレッチャーシーツ」なども用意している。



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 大阪管工機材商業協同組合(理事長木澤利光氏)が9月に開催する「第22回管工機材・設備総合展OSAKA2025」は、出展者180社(団体)、小間数379(5月末時点)と過去最大規模になったことが分かった。7月2日午後3時から大阪市中央区のホテル日航大阪で出品説明会を開き、準備を本格化する。

 同展は大阪・南港のインテックス大阪6号館Aで9月11日~13日の3日間開催される。総合展実行委員会(委員長粟井寛儀副理事長)を組織し会合を重ねて開催要項などを決定し、前回までの出品者を中心に広く呼びかけてきた。

 今回はメインテーマに「管工機材フェス開幕!!脈々(ミャクミャク)と未来へ継(ツ)なげ 流体テクノロジー」を掲げ、共催団体として大阪ポンプ卸商組合(会長九喜延之氏)と日本能率協会が参画し、経済産業省近畿経済産業局、大阪府、大阪市、大阪商工会議所、全国管工機材商業連合会など19団体が後援する。

 鶴見製作所(大阪本店・大阪市鶴見区、社長辻本治氏)は、グループ会社による特殊鋼の鋳造事業など次世代に向けたものづくり改革を推し進めているが、このほど同社の京都工場(京都府八幡市)内にポンプの主要部品であるモータの内製化を実現するモータ生産棟が完成した。


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開発から生産までの一貫体制で水中ポンプ・水処理関連機器の製造技術を高めて、社会インフラに貢献する企業として万全な製品供給体制の構築を図っていくとしている。

 同社は、京都工場のほか国内に米子工場(鳥取県米子市)、海外に台湾とベトナム、中国・上海に生産拠点がある。米子工場は2004年12月に旧粟村製作所との経営統合により営業譲渡され、上下水道・農地灌漑向け大型揚排水ポンプポンプや電力向けの復水器用液封式真空ポンプ、液封式圧縮機などの生産を行っており、2018年には砂型3Dプリンタを導入した造形研究所を開設している。

 また、2023年にはグループ会社であるアロイテクノロジー(大阪府八尾市)でハイクロ鋳鉄・ステンレス鋳鋼など特殊鋼の鋳造事業をスタートさせ自社鋳造体制を確立し「短納期・高精度・高品質」な鋳物生産の実現に向け新たなモノづくりへの挑戦が進められている。

 京都工場は、同社のマザー工場として主に水中ポンプと水処理関連機器の製造を担っており、実験や研究開発のための設備装置も充実し、小型から大型・特殊ポンプまであらゆるニーズに対応する生産拠点。1994年7月に竣工し、総敷地面積は5万266㎡、総延床面積は4万626㎡。

 今回のモータ生産棟は、従来のポンプ生産棟南側に建設され、敷地面積は1万6370㎡、延床面積は1万3082㎡。3階建で、1階が工作機械を用いた焼き入れ・研磨・加工とモータ組立、検査工程エリア、2階が自動倉庫、3階が2・2~75kWのステータを生産する巻線エリアと技術事務所をなっている。また、1階エントランス部はイタリア語で「水の博物館」を意味する「Acqua Museo」(アクアムゼオ)と名付けられた展示スペースも設けられている。


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